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2026(令和8)年7月28日に発生した熊本県熊本地方を震源とする地震により、お亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表します。ご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げますとともに、負傷された方々、被災されたすべての皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
また、この災害により命を落とした動物たち、被災した動物たち、そしてその保護や救護に尽力されている皆様にも、深い思いを寄せています。
地震による被害は、建物や生活基盤だけでなく、人々の心や地域のつながりにも大きな影響を及ぼします。不安や悲しみ、眠れない日々、先の見えない生活への戸惑いなど、一人ひとり異なる困難を抱えておられることと思います。まずは、ご自身と大切な方々の安全を確保し、十分な休養を取りながら、食事・水分・服薬など日々の生活を整えることを優先していただきたいと願っております。不安や緊張が続く中では、心と身体の両方をいたわることがとても重要です。
また、このような災害時には、多くの支援者が被災地で活動されています。自治体職員、消防・警察・自衛隊をはじめ、医療、看護、福祉、介護、心理、教育、保育、行政、災害ボランティア、地域住民、家族介護者、動物保護・獣医療・動物福祉関係者など、数え切れない方々が、人や動物の命と暮らしを支えるために尽力されています。中には、ご自身やご家族も被災しながら支援を続けておられる方も少なくありません。
日本支援者支援学会は、そのような支援者の皆様に、深い敬意と心からの感謝を表します。
支援者は、ともすると自らの疲労や苦悩を後回しにし、「支え続けなければならない」という使命感の中で活動を続けがちです。被災児者支援・被災動物支援では、支援者も共感疲労、感情労働、二次的外傷性ストレス、バーンアウト、倫理的葛藤、喪失体験など、さまざまな心理的・身体的負担が蓄積することがあります。これらは、支援に真摯に向き合うからこそ生じ得る反応であり、決して個人の弱さではありません。
支援を持続可能なものとするためには、支援者自身が支援を受けられることが不可欠です。十分な休息、交代できる体制、仲間との対話、組織的な支え、そして必要に応じて専門的支援につながることは、支援者自身を守るだけでなく、被災された方々や動物への支援の質を守ることにもつながります。
私たちは、「支援者もまた支援を必要とする存在である」という理念を大切にしています。支援者支援は、個人の努力やセルフケアだけに委ねられるものではありません。組織、地域、制度、政策、そして社会全体が支え合う文化を育むことによって初めて実現されるものです。
本学会会員ならびに支援活動に携わる皆様には、現地の状況とニーズを尊重し、自治体や関係機関との連携のもと、被災された方々と支援者双方の尊厳を大切にした活動をお願い申し上げます。支援とは、目の前の困難を解決することだけではなく、人と人とのつながりを守り、支援する人自身の存在も大切にする営みです。
また、災害時には、人だけでなく、多くの動物たちも被災します。動物を支えることは、その飼い主や家族、地域社会を支えることにもつながります。本学会は、人と動物をともに支える支援者への支援も重要な使命の一つと考えています。
日本支援者支援学会は、これまでの研究と実践の知見を踏まえ、支援者支援に関する科学的知見を発信するとともに、関係学協会・行政・支援機関との連携を図りながら、災害時における支援者支援の推進に努めてまいります。また、被災地の声に耳を傾け、支援者と被支援者双方のウェルビーイングを支える持続可能な支援体制の構築に向けて、長期的な視点から取り組んでまいります。
被災された皆様、支援活動に尽力されているすべての皆様、そして被災した動物たちが、一日も早く穏やかな日常を取り戻されますことを、心よりお祈り申し上げます。
2026(令和8)年7月30日
日本支援者支援学会
会長 藤岡孝志
令和8年熊本地震で被災された皆様、そして支援に携わるすべての皆様へ.pdf
